外観
切妻屋根の外観は、棟に対して直角な面(妻側)を道路からのメインファサード、棟に平行な面(平側)をエントランス側にしている。
平側にエントランスを配置することで深い軒がせり出し、出入りするお客様が雨よけできることを優先。
一方、面が大きく主張性のある妻側は、整った顔立ちになるよう窓をシンメトリーにして、人目を引きやすい道路に向けている。
今どきのガラリは小ぶりでスマートなものが主流。
一方、昔ながらの大きなウェザーカバーは武骨だけど、ときめき度は高い。
もっと錆びてると格好いいんだよな・・・と、奇特よりな想いを勝手に抱いて愉しむ。
天板は本店にならい、狂いが少ないタモの集成材。
6席分のカウンターは長さ3.9m。
たわみが生じないよう、要所にステンレスのアングルを入れて支持している。
奥行きは、足がすっぽり入る60㎝。
靴が触れやすい腰壁は、固く水に強い栗板を貼っている。
窓上には懐を設け、たたみ上げたブラインドが目立たないように。
住まいと同じ価値観で、細部のディテールも丁寧に。
珈琲音 atelier|2020年4月25日