外観

外廻りの工事が一段落し、足場が撤去された。

切妻屋根の外観は、棟に対して直角な面(妻側)を道路からのメインファサード、棟に平行な面(平側)をエントランス側にしている。

 

平側にエントランスを配置することで深い軒がせり出し、出入りするお客様が雨よけできることを優先。

一方、面が大きく主張性のある妻側は、整った顔立ちになるよう窓をシンメトリーにして、人目を引きやすい道路に向けている。

様々な給排気口のガラリは建物の裏手に集約。

今どきのガラリは小ぶりでスマートなものが主流。

一方、昔ながらの大きなウェザーカバーは武骨だけど、ときめき度は高い。

もっと錆びてると格好いいんだよな・・・と、奇特よりな想いを勝手に抱いて愉しむ。

客席のロングカウンター席。

天板は本店にならい、狂いが少ないタモの集成材。

6席分のカウンターは長さ3.9m。

たわみが生じないよう、要所にステンレスのアングルを入れて支持している。

 

奥行きは、足がすっぽり入る60㎝。

靴が触れやすい腰壁は、固く水に強い栗板を貼っている。

渡良瀬川を望む道路側には大きな引違い窓を配置。

窓には日差しをコントロールするブラインドを設置する。

窓上には懐を設け、たたみ上げたブラインドが目立たないように。

住まいと同じ価値観で、細部のディテールも丁寧に。

タイル、漆喰、家具など、様々な仕上工事がこれから始まる。

 

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