石框

外部では庇づくりが進行中。

庇が付くと、アイライナーを引いたように表情が引き締まる。

庇は意匠的な役割のほか、雨でも窓が開けられたり、歩留まり良く材料を納められたり効果は様々。

その概要は後半戦で。

内部では、杉の縁甲板の施工が始まった。

リビングと一体の玄関土間には薪ストーブを設置する。

薪ストーブの正面にあたる土間の段差部分は、輻射熱の影響を受けやすい。

近接する上り框は、反りや狂いが生じやすい無垢材を避け、耐火性に優れた石框とした。

石框には、先日お話した北戸室石下石材店の採掘場で産出された大谷石を用いている。

下積み時代、無垢材でカウンターや家具を制作して、

「なぜもっと面を取らない。無垢材の特徴をもっと活かせ。」と、師匠に叱られていた。

本物の素材は、似せてつくられた模造品と異なり、断面も素材感が活きる。

軽石凝灰岩の大谷石は、耐火性に加え、柔らかく加工もしやすい。

堅牢な表情の大谷石も良いが、面や曲線の加工を施し、柔らかい表情をもつ石框にした。

 

若いころは、カチッとさせるとが格好良いと思っていた。

歳を取ったせいか、今は緩ませることも良いと寛容できるようになった。