地域に根差す

東武佐野線の吉水駅にほど近く、田畑に囲まれた静かな住宅街の中に佇む創業34年の老舗カフェ「珈琲音」。

賑わう店内のほとんどは、観光客や買物ついでの客ではなく、地域住民やコーヒーを純粋に愛する人々。

今では、多くの人が往来する街中や大型店舗に付随するカフェをよく見かけるが、その光景とは大きく異なる。

開業当時はコーヒーより日本茶、インスタントコーヒーも飲まない人が多かったというこの地で、今なお賑わいをみせる珈琲音は、地域にコーヒー文化を根付かせると共に、人々とコーヒーを介して豊かな関係を築いてきたからだと思う。

客席から見える素通しのガラス戸からは焙煎する様子を伺え、ほどなくすると客席カウンターではじまるハンドピック。

丁寧に豆を扱う一つ一つの所作にうっとりしていると、私を「たけしくん」と呼ぶ陽気なマスターが現れる。

コーヒーについての熱い話や音楽の話が始まり、仕舞にはギターを弾きながら吉田拓郎の「今日までそして明日から」を歌ってくれた。

前置きはそんなところで。

この度、新たな珈琲音の設計を託され、先日、無事に地鎮祭を執り行いました。

建設地は栃木市藤岡町。

目の前に渡良瀬川が流れ、脇に東武日光線が通るロケーション。


クライアントは陽気なマスター、ではなく、共に珈琲音を牽引し、更なる飛躍の原動力となった自家製のケーキとパンをつくる珈琲音の店長が今回のクライアント。

私と同級生の看板娘です。

本店同様、この地に根差し、地域の人々に愛され続ける「珈琲音 atelier」を一緒に創造できれば幸いです。

homejournal


Copyright 2021 yamajuusekkeisha. All Rights Reserved.