外のディテール
色の構成は、屋根がダークシルバー、木部は明るめのオーク、エントランスのスチールドアは濃い目のグリーン。
外壁、アルミサッシ、雨樋はホワイトでコーディネート。
女性店主とあって、女子力高めの組み合わせ。
「外観かわいいね!」と言ってくれる人が一人でもいたら、設計者冥利に尽きる。
いつもならシルバー色の雨樋を勧めていたが、ホワイトにしたのは勇気がいる選択だった。
往来のあるアプローチや駐車場に面する窓廻りは、庇と木枠をつけて手仕事を感じる表情に。
生豆を搬入する大きな掃き出し窓の木枠の足元は、雨が掛かる恐れがあるため防蟻を兼ね銅板を巻いた。
屋根を支える桁や母屋の小口(切断面)は、屋根と同色のガルバリウム鋼板でキャップをする。
小口は木が根から水を吸い上げていた導管が現しになるため、雨が掛かれば材に浸透しやすい。
意匠的にキャップをつけない方が体裁が良いけれど、私は材を防腐して長持ちさせることを優先したい。
内部で進む木工事は、終盤戦に差し掛かってきた。
珈琲音 atelier|2020年4月13日