山十設計社｜終わりの始まり

終わりの始まり

完成見学会にお越し下さいました皆様、ご来場誠にありがとうございました。

また、このような機会を与えて下さった建主様に、心から感謝申し上げます。

福島県での家づくりは今回が初めて。

お話を頂いた当初、見ず知らずの地で「良いつくり手と巡り合えるのだろうか」と不安を抱いていました。

そんなとき、ご主人が紹介して下さったのが、今回施工を託した井戸沼工務店。（ご主人の地元同級生）

既に建主と施工者の信頼関係はバッチリでした。

まず、設計をはじめる前に取り掛かったのが、希薄だった施工者と設計者の信頼関係を築くこと。

それぞれどんな家づくりを普段しているのか、私のアトリエ（栃木）、井戸沼さんの作業場（福島）を互いに行き来して、相手のことを知ることからはじまりました。

その甲斐あって、着工前に施工者と設計者の信頼関係もバッチリ構築。

実施設計を終え、工事請負契約まで順調に進み、あとは着工を待つばかり。

そんな最中、聞こえてきたのが新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によるウッドショックと資材高騰の噂話。

けれど、既に私の設計図と井戸沼さんの見積書は整っていたので、着工の半年前には材料の発注を済ませ未曽有の事態を無事回避。

丁寧な手仕事に加え、図面を隅から隅まで把握して協力業者の方々に采配を振る井戸沼さんの姿は、最後の最後まで本当に心強かったです。

完成見学会終了後に、引渡も無事完了。

建主、施工者、設計者のチームワーク、今回も最高でした。

長きに渡り大変お世話になりました。

ベーカリーがオープンした頃、またお邪魔しますね。

カクマルパン、終わりの始まり。