架構形式

軒高を抑えた2階建てのシンプルな外観は、重心が低いため1.5階建てと表現する方が座りが良い。

その理由は、2階部分を規格寸法4mの柱(材)を半分にして構成しているから。

一般的に使われる規格寸法3mの柱より割高だけど、半分にして使えば費用が抑えられます。

2階部分は主に資材の収納庫として使うため、人が立てる程度の高さがあれば十分。

平屋建てにして小屋裏を収納庫にするのも一つですが、荷物を持ってはしごを上り下りするのは容易でないため、利用性や汎用性を優先して2階建てとしました。

一方、平屋づくりの店舗部分は3mの柱を目一杯使った開放感のあるつくり。

大きな構造材に頼らず、費用を抑えて柱のない空間を生み出すため、天秤梁や方杖を使った架構形式としました。

構造設計の段階から、星居社と綿密な打ち合わせを繰り返した末に生まれた空間。

もちろんそれは、手仕事の加工技術があって成しえたことです。

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