圃場へ

まもなくはじまる植栽工事。

建主夫婦から植栽の要望をヒアリングして、後日、私が作庭家の圃場に訪れて木々を選定する段取りを進めていたら、奥様から「やっぱり主人が見に行きたいと言ってるんです」との一報。

そんな嬉しい一報に応えるべく、建主家族を連れて作庭家の圃場に訪れました。

樹形の美しい木、葉の香りが良い木、実のなる木、手入れの難易度など、つくり手の話に耳を傾け、実際に目で見て触れて味わってみる。

建主家族が作庭家と愉しそうに話を交わす姿を垣間見て、求めている庭の在り方を再確認することができました。

圃場を散策して身も心も浄化されたように感じたとき、改めて実感しました。

家づくりを通じて暮らし手の生活圏と、風土に根差した素材やつくり手との文化圏を紡いでゆくことが私の使命のひとつだと。

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